インプラントとは
インプラントとは、むし歯などによって失われてしまった歯の代わりに、人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。あごの骨を削りインプラントを埋め込む手術と、手術後にインプラントが定着し、実際に人工歯を装着するまで、およそ半年以上の期間が必要になりますが、その分、噛み心地や見た目の完成度の点では、素晴らしいものがあります。
インプラントのメリット
失われた歯にインプラント手術を施すことによって噛む力は天然の歯の80%程度まで回復するとされ、見た目上も、個々の歯に合わせた人工の歯を製作するために、ほとんど違和感がありません。
保険が適用されないために費用は比較的高価ですが、実際に治療された患者さんから、まるで自分の歯を取り戻したかのようだとの喜びの声を多くいただいております。
山下歯科医院のインプラントの特長
① 患者さんのライフステージほか、個々の状況に応じた方法を徹底的にディスカッション
歯科治療において重要となるのは、専門知識に基づく歯科医師の見解はもちろんのこと、患者さんご自身のご希望が、最も重要なものとなります。費用や治療期間、方法など、あらゆる側面から検討してこそ、満足のいく結果が得られるもの。当院からはでき得る限り客観的で正しい知見をご提供しますので、患者さんには、ご希望を率直にお伝えいただければと思います。
遠慮はいりません。恐怖心やご不安も含めて、すべて打ち明けてください。計画の段階から患者さんが心配な治療が、うまくいくはずはないのです。
② 難しい症例に関しては、専門家チームを組んで対応
当院は、一般歯科から口腔外科、矯正歯科などの治療をお引き受けしておりますが、高度な治療に関しては、より専門的な医療機関をご紹介した方がよいと判断される場合もあります。そのようなケースではスムーズに、連携先をご紹介しております。インプラントについても例外ではありません。高度なインプラント技術が必要だと判断される場合は、私一人で抱え込まず、専門チームを組んで全力で最善を尽くします。
③ 最新の優れた技術を積極導入
当院ではデジタル技術を導入し、正確なインプラントの埋入を可能にしています。当院が導入しているアストラテックインプラントは、海外はもちろん日本でも多くの成功症例を持ちます。また、成果のバラつきの少なさに定評があり、埋入後の骨の吸収が非常に少ないことでも知られています。さらには、オステオスピードを導入して、治療期間の短縮に成功しました。患者さんのメリットのため、新たな技術への投資と日々の勉強を怠りません。
治療の流れ
カウンセリング(問診)
患者さんのお悩みやご希望をジックリうかがいます。
- 1検査
- 歯が失われた患者さんに対し、レントゲンやCTを用いて多角的な検査と診察を行います。
CT撮影は都立広尾病院放射線科、東京大学医科学研究所、渋谷メディカルスキャニングでお受けいただけます。
検査の結果、インプラントが最適であると判断される場合には、詳しい治療内容を患者さんとディスカッションしていきます。
- 2治療方針・計画の立案
- 検査結果を分析し、最適な治療計画をご提案いたします。費用や治療に要する期間の見込み等も含め、具体的なお見積りをご提示します。
- 3患者さんの同意
- 治療計画に合意いただける場合は、治療を進めます。
ご同意いただけない場合、強引に治療を進めることはありません。ご不明点等、事前にお聞かせください。
- 41次手術
- 歯茎を切開してあごの骨を削り、人工歯の土台となる人工歯根(インプラント)の埋め込み手術を行います。
局部麻酔と併用してセデーション(静脈内鎮静法)を活用することもできますので、リラックスして手術を受けられます。痛みはほとんどありません。
- 5治癒期間
- インプラント埋め込み手術の後、インプラントに含まれるチタンが骨とシッカリ結合するまで、3か月から半年程度の治癒期間を設けます。
- 62次手術
- インプラントが安定したら、歯茎に埋まっているインプラントの頭部を露出させ、人工の歯との連結部(アバットメント)を装着します。
- 7人工歯の製作
- 1~6週間程度でアバットメントが定着したら、型取りをして、人工の歯を製作。個々のお口と歯に合わせた色・形状のものをオーダーメイドでおつくりします。
- 8人工歯の装着
- できあがった人工の歯を装着し、インプラント治療の完了です。この後は、メンテナンスに移っていきます。
アフターケア(メンテナンス)
インプラント手術の完了後は、ブラッシングをていねいに行い、ご自宅でケアしてください。
さらに4か月に1回程度ご来院いただき、定期検診をお受けください。
部品の消耗ほか不具合を発見した場合は、都度の処置をし、お口の快適さを保ちます。
インプラントの注意点
さまざまなメリットのあるインプラント治療ですが、すべての方が利用できるわけではありません。また、その人の年代、すなわちライフステージも考慮に入れる必要があり、当院では、複合的な観点から、インプラントを導入するべきか否かを判断しております。
インプラントが適さないと判断される例
- 成長途上の方
- 免疫不全、糖尿病等の病歴がある方
- 喫煙される方
- 骨粗しょう症の方
- アレルギーをお持ちの方
- メンテナンスが十分にできない方
ただし、上記にあてはまる方が必ずしもインプラント治療を受けられないわけではありません。治療方針は個々人によって異なりますので、まずは当院で十全にご相談なさってください。